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射精障害とは

射精障害とは

射精障害とは「性機能障害のうち、勃起には大きな問題は見られないが正常な射精を行えない症状のこと」を指します。

射精が早すぎることが問題である「早漏」や、反対に射精に至るまでの時間が長すぎる「遅漏」などの症状が、射精障害に当てはまります。

しかし、射精障害は未だに「よく分からないもの」として認識され、治療して改善できることを知らない人が多いのが現状です。

射精障害の症状

射精障害の症状

射精障害の症状は、大きく4つに分けられます。

その中には「射精・性的絶頂は共にあるが、射精の到達時間に異常がある早漏」と「射精・性的絶頂共に遅い、またはない遅漏」も含まれます。

症状①早漏

挿入して約1~2分で射精してしまう、または挿入前に興奮して射精するなど、自分で射精のタイミングがコントロールできない。または十分な挿入時間が保てずに、相手を満足させられないといった症状が早漏とされています。

ある調査では、日本人女性が満足を得られる挿入時間は約15分とされる一方で、日本人男性の平均射精時間は約6~7分というデータがあることから、日本人男性のほとんどが相対的な早漏であるとも言われています。

性機能障害の実に約30%、射精障害に限ると約70%が早漏であるとされ、世界的にも早漏防止の研究が進んでいるという事実があります。

そんな早漏の原因は、「心の原因」「身体の原因」の2つに分けられます。

心の原因

「心の原因」による早漏は、セックスに不慣れな若い男性に多く見られます。
また「自分は早漏かもしれない」という心配から、余計に早漏になってしまうケースもあります。

特にストレスを感じた時は自律神経が乱れてしまうので、交感神経の動きが副交感神経を上回ることで、早漏や勃起しにくくなるという症状が現れます。

他にも、早漏であることを気にして射精後に落ち込んでしまう、セックスに消極的になる、異性と距離を取るようになるなど、問題が深刻化することもあります。

身体の原因

「身体の原因」による早漏は、過敏性早漏衰弱性早漏の2つがあります。

【過敏性早漏】
包茎の人に多く起こる症状です。
刺激に慣れていない亀頭が過敏に反応することで、射精中枢が早く限界を迎えてしまい射精に至ってしまいます。
過敏性早漏は、脳が満足する前に脊髄反射で射精が行われるため射精のコントロールがうまくいかず、気持ちが大きく落ち込んでしまう傾向があります。
また、自信の喪失によってED(勃起不全)を発症してしまうこともあります。

【衰弱性早漏】
年齢を重ねると起こしやすくなる症状です。
射精を司る射精管閉鎖筋という筋肉が衰えて弱まることで、精液が漏れ出てしまいます。
主に中年層や、下半身を使わないデスクワークの人に多く見られます。

症状②遅漏(膣内射精障害)

遅漏は、女性にとって早漏よりも問題であるというデータがあります。

その理由は、早漏が男性の自信を失わせる症状であるのに対し、遅漏は「自分に魅力がないのでは?」パートナーに自信を失わせる症状であることが大きく関係しています。
また、遅漏だと挿入時間が長くなることから、相手に痛みを与えてしまう可能性もあります。

遅漏は膣内射精障害ともいわれ、自慰行為では射精ができるものの、性行為では射精できない、射精できても時間がかかってしまうといった症状を指します。

遅漏にはいくつかの原因がありますが、その1つに過度な自慰行為が挙げられます。
膣圧より強い握力で刺激を得たり、ひねったりするような自慰行為をしている場合、膣内では自慰行為ほどの刺激を感じることができず、遅漏になってしまうことがあります。

この場合は、自慰行為をする時の握力を弱める、一定期間は自慰行為を禁止することで対処します。
また、身体が疲れていたり精神的な疲労があれば、疲れの原因を取り除くことで改善していきます。

気を付けてほしいのは、アルコールを摂取することで精力を高める方法です。
アルコールは微量であれば精力を強めるというデータがありますが、多量の摂取は逆に脳や感覚機能の低下に繋がってしまうので、飲む量を意識することが大切です。

他にも、過激なアダルト動画を日常的に見慣れてしまうことで、性行為の時に動画以上の興奮が得られず、遅漏になるといったケースも増えています。
この場合は、過激なアダルト動画を見ないようにすることで遅漏の改善に繋がります。

症状③逆行性射精障害

逆行性射精障害は、射精時には閉じている膀胱頸部が開いたままになることで、精液が膀胱に逆行し射出量が減る、または射出されない症状を指します。

逆行性射精障害でも性的絶頂は得られますが、男性不妊症という弊害があります。

逆行性射精障害は前立腺の手術や糖尿病、一部の医薬品の副作用で起きることがあり、早漏を改善する方法の1つ、スクイーズ法(射精を寸前で止めるやり方)の副次的効果で起こってしまうこともあります。

逆行性射精障害については、性的絶頂を得られた後の尿サンプルに、多量の精子が含まれているかどうかで診断することが可能です。

逆行性射精障害を持つ人の内、約3分の1は薬の服用で治療することができます。
ただし、薬の服用時は心拍数の増加や血圧の上昇に注意する必要があります。

症状④自慰行為への依存

自慰行為での刺激は挿入時の刺激とは違うものであり、この違いによって射精障害が引き起こされてしまうことがあります。

自慰行為は正常に射精するための訓練であり、精子を排出するので健康面でもプラスであると言えます。ただし、過度な自慰行為や間違った自慰行為は非常に危険です。
特に視覚や感覚に実際の性行為よりも強い刺激を与えてしまう場合は、膣内射精障害の原因となってしまいます。

また、包茎の包皮の上から行う自慰行為は、性行為時に亀頭への刺激を過敏にしてしまうため早漏の原因となります。他にも、短時間で自慰行為を行っていると、勃起力を維持できずに遅漏となってしまうケースも存在します。

さらに、自慰行為は過剰に行うと体内の精子の補充が間に合わなくなり、早漏や遅漏に影響すると言われています。

参考サイト:
MSDマニュアル 男性の性機能障害の概要
Wikipedia 射精障害

射精障害とED(勃起不全)

射精障害とED(勃起不全)

射精障害は性機能障害の1つですが、EDは勃起障害または勃起不全という、射精障害とは全く別の障害です。

EDの定義は「十分な勃起が得られない、または勃起が維持できないことにより満足な性行為を得られない」状態を指します。

EDによる勃起力の低下が原因で、亀頭や陰茎の刺激への耐性が弱くなって早漏になるケースがあります。

事実、EDの患者の約25%が早漏になるというデータもあります。

また、射精障害とEDのどちらなのか判断が難しい場合もあります。
例えば挿入中の中折れはEDとされることが多くありますが、実際は膣内射精障害や逆行性射精障害が原因の場合もあります。

射精障害とEDは異なる原因で起こるものなので、改善方法も異なってきます。もしEDである場合は、当然射精障害の治療を受けても改善されることはありません。ただし、EDと早漏の同時治療が必要なケースもあります。

参考サイト:
MSDマニュアル 勃起障害(ED)

射精障害によるデメリット

射精障害で起こること

射精障害によって起こるデメリットは、たくさんあります。

身体的な問題や精神への影響、さらには、パートナーとの関係を悪化させてしまうこともあります。

不妊の原因になる

射精障害による身体的な問題の代表例としては、男性不妊症が挙げられます。
膣内で射精できない膣内射精障害や、精液が体内に逆流して排出される逆行性射精障害が原因で、妊娠がうまくいかなくなります。

EDの原因になる

射精障害によって相手から射精の早さや遅さ、または満足できなかったことを指摘されると、相手への負い目や怒り、罪悪感、自信の喪失などを感じてしまいます。

これらが原因となって性行動が抑制されたり、異性と距離を取ってしまうといった問題が生じることがあります。

また、射精障害を気に病むことによって精神的な負担が増し、心因性のED(勃起不全)を発症してしまうケースも多く見られます。

夫婦仲が悪くなる

射精障害は本人だけではなく、パートナーにも影響します。
射精障害が長引けば、相手は「自分に魅力がないせい?」とストレスを感じ、プライドも大きく傷ついてしまいます。

これがきっかけとなってセックスレスを誘発する例は大変多く、特に夫婦にとっては性生活がなくなることで仲が険悪になり、最終的には離婚してしまう人が多いのが現状です。

また、不妊治療で排卵日に合わせて性交渉を行う方法を取っていると、「このタイミングで射精しなければならない」というプレッシャーが生じて膣内射精障害になったり、EDの原因になってしまうこともあります。

射精障害の改善方法

射精障害の改善方法

多くの男性が悩んでいる射精障害は、改善方法についても研究が進められています。

それぞれの症状や原因に合った改善方法を正しく選ぶことで、射精障害は改善することができます。

病院でのカウンセリング

カウンセリングは、心の原因」による早漏を治療するのに有効な方法です。

性行為に対するストレスや苦手意識、興奮しやすいことや早漏に対するコンプレックス・プレッシャーが早漏を誘発している場合、心理学に基づいたカウンセリングを行うことで根治できることもあります。

カウンセリングは精神科、心療内科で受けることができますが、早漏に対する心理学のマニュアルが確立されている訳ではありません。そのため、カウンセラーとの相性も重要になってきます。

また、泌尿器科やメンズクリニックでもカウンセリングを受けることはできますが、心理学やカウンセリングの資格などを有していない場合も多いです。

他にも、病院では男性器自体への治療方法が提示示されることもあります。
薬剤の注入で感度を落とす方法や、包皮小帯切除手術、亀頭冠焼灼術、包茎治療といった手術で射精障害を改善することも可能です。

早漏防止薬の利用

射精障害の中でも特に多い早漏は、早漏防止薬を用いた内服療法が世界的にスタンダードな治療法となっています。

日本でも2012年から厚生労働省で許可されている早漏防止薬があるので、一部の医療機関やクリニックで処方してもらうか、通販で購入することが可能です。

早漏は早漏防止薬が登場する以前、「治療に時間がかかること」「はっきり治るとは言い切れない」という2点がネックとなっていました。

しかし、早漏防止薬に含まれるダポキセチンという有効成分には「交感神経から射精中枢への興奮の伝達を抑制し、約3~5倍射精時間を延長できる」というはっきりした効果と、「服用後1時間ほどで効果が表れる」と言う即効性があるため、早漏防止薬を用いることは、早漏治療にはとても有効だということが分かっています。

  • プリリジー

    プリリジー

    プリリジーは、有効成分ダポキセチンを含む早漏防止薬です。

    世界60か国で認可されていて、世界で数百万人という服用実績があります。
    決まった用法や容量を守れば危険もなく、副作用も少ない安全な薬です。

    また、初めて服用して効果がないと感じられても、服用回数を重ねるごとに射精時間が伸びていきます。

    プリリジー

ED治療薬の利用

ED(勃起不全)の治療が、早漏の根治に繋がるケースもあります。
その際、最も有効な手段がED治療薬です。

ED治療薬と一言で言っても、3大ED治療薬と呼ばれるバイアグラ・レビトラ、シアリスを始め、ジェネリック医薬品まで含めると数多くのED治療薬が発売されています。

これらのED治療薬を服用することで、早漏が改善される場合があります。

  • レビトラ

    レビトラ

    レビトラは2004年に国内で認可を受けた、有効成分バルデナフィルを主成分とするED治療薬です。

    効果が現れるまでの即効性に特化していて、男性器を力強く勃起させます。
    食事の影響を受けにくい点も評価されています。

    レビトラ

  • シアリス

    シアリス

    シアリスは世界で3番目に認可を受けたED治療薬で、勃起不全、中折れといったED症状に効果があります。

    シアリスの特徴は、効果が最大で36時間持続することです。食事の影響を受けにくく、副作用も出にくいとされています。

    シアリス

  • ステンドラ

    ステンドラ

    ステンドラは有効成分アバナフィルが主成分のED治療薬です。

    バイアグラに劣らない勃起力と、レビトラ同様の即効性の高さを合わせ持っています。食事の影響をほとんど受けず、副作用も少ないなど多くの特徴があります。

    ステンドラ

早漏防止薬とED治療薬の併用

ED治療薬の中でも、レビトラには10mg以上の服用で早漏改善の副次的効果が認められており、早漏防止薬のプリリジーとの併用で、早漏改善への相乗効果が期待できます。

ED治療薬と早漏防止薬は本来は異なる医薬品ですが、ED治療薬に早漏防止薬成分を配合することで、ダブルの効果が期待できるジェネリック医薬品も発売されています。

外用薬の利用

射精障害の改善には外用薬で感度を落とす方法があり、リドスプレーやキシロカインゼリーといった、クリームタイプやスプレータイプの外用局所麻酔薬があります。

外用薬は男性器の感覚自体を麻痺させることで早漏を予防でき、服用タイプの治療薬以上に即時効果が期待できます。

ただし、パートナーも麻痺する可能性があるためコンドームの着用が必要であったり、感度が下がりすぎるということもあります。そのため、使用時の注意点や量に気を付ける必要があります。

  • リドスプレー

    リドスプレー

    リドスプレーは、局所麻酔薬である有効成分リドカインを配合したスプレータイプの早漏防止薬です。

    亀頭部分や裏筋などに吹き付けるだけで、刺激に強くなり射精時間を延長することができます。服用タイプのED治療薬や、早漏防止薬と併用することも可能です。

    注意点は、パートナーに成分が付着してしまうと感度を麻痺させることがあるため、必ずコンドームを装着してください。

    リドスプレー

  • キシロカインゼリー

    キシロカインゼリー

    キシロカインゼリーは、局所麻酔薬である有効成分リドカインを配合したゼリータイプの局所麻酔薬です。

    痛みや快感といった神経を一時的に麻痺させ、感覚を鈍らせる効果を持ちます。即効性が高いので、性行為前に男性器に塗布して使用することで、射精までの時間を延長させる効果があります。

    注意点としては、パートナーに成分が付着してしまうと感度を麻痺させることがあるため、必ずコンドームを装着してください。

    キシロカインゼリー

まとめ

カップル

射精障害には異なる症状があり、それぞれの症状によって改善方法も変わってきます。

自分の症状に合った改善方法を行うことは今後の性生活の充実と、パートナーとの良好な関係を築くことにも繋がります。

射精障害の改善には様々な方法があるので、早漏防止薬とED治療薬の併用や、サプリメントを試すこともできます。

射精障害は治せない病気ではなく、正しい改善方法を選べば治すことができる症状です。
自分に合った最適な改善方法を選び、健康的な性生活への大いなる一歩を踏み出してください。

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